皆さま、こんばんは。赤木隆雄です。
今夜は引き続き投資のお話をし、投資の本質と意義をより深くご理解いただくとともに、正しい投資理念をしっかりと築いていただけるようサポートしたいと思います。
先週、皆さまに「投資の目的は利益を得ることだ」という考えをお伝えしました。これはもちろん間違いではありません。
ただ、最近メンバーの方々とお話しするなかで、投資に対する理解がまだ十分に深まっていない方も少なくないと感じています。多くの方は、投資とは株や投資信託、暗号資産を買ったり、不動産を購入したりして、その値上がりを待つことだと考えがちです。
しかし、これはあくまで投資の表面的な一面に過ぎません。
真の投資とは、本質的に「お金に働いてもらう」プロセスであり、資金の価値を最大限に引き出す方法です。ポイントは次の3つです。
1. 資金の利用効率
お金を銀行に預けておくだけでは利息はごくわずかで、インフレが進めば実質的な価値は減ってしまいます。合理的に投資してこそ、資金は継続的に増えていきます。
2. リスクとリターンの均衡
絶対に勝てる投資は存在しません。どんな市場にもリスクはつきものです。重要なのは、そのリスクを正しく見極め、適切に管理することです。
3. 長期の蓄積と複利効果
短期的には価格が上下しますが、長期的に投資を継続し、資産配分を工夫することで、複利の力により資産は雪だるま式に増えていきます。

ですから、まずはこの正しい認識を身につけてください。資産運用や投資を学ぶということは、時間の流れの中でお金を着実に成長させる術を学ぶことにほかなりません。
今後の講座では、基礎的な投資理念から実践的なトレード、さらには資金管理へと、一歩ずつ進めながら、それぞれに合った投資の体系を築いていきます。疑問や仮説を持って臨むことで、毎回の交流が確かな学びにつながるはずです。
そうしていくうちに、相場で安定して利益を上げることには「方法」と「技術」があり、決して運任せではないことが分かってきます。多くの方が「バリュー投資」と聞くと、銘柄を一つ買って10年、20年と持ち続ければ必ず儲かると考えがちですが、必ずしもそうではありません。長期的なトレンドが下向きの銘柄であれば、保有期間が長くなるほど損失が拡大する可能性もあるからです。こうした理解の偏りを正すことが大切です。
私はバリュー投資の理念を否定しているわけではありません。バリュー投資そのものは非常に重要です。
ただ問題は、多くの投資家がその核心を十分に理解せず、バフェット氏の手法を表面的にまねるだけで終わってしまう点にあります。その結果、思うように利益が出ないばかりか、損失を抱えてしまうことさえあります。
バリュー投資とは「買って放置する」ことではありません。企業のファンダメンタルズ、相場環境、資金管理を組み合わせてこそ、本来の価値が発揮されます。私もウォール街の多くの投資家と意見を交わしてきましたが、共通する見解はこうです。——バリュー投資はトレンド認識と戦略を併用してはじめて、さまざまな市場サイクルの中で収益を維持できる、ということです。
そこで今週は、「正しいバリュー投資の考え方」とは何か、そして実践の中でどう活かしていくのかを皆さまにお伝えしたいと思います。
実のところ、投資の世界では「理念」という言葉が非常に重要です。
その人の投資理念が、市場での行動パターンや最終的な成果を大きく左右します。
投資理念は単なるスローガンではなく、投資に向き合う心構えや市場の選び方、リスク管理、価値観、そしてポートフォリオの構築にまで関わる包括的な概念です。
もちろん解釈には幅があり、人それぞれ異なる投資理念を持っています。
数年、あるいはさらに長期間の保有を厭わない長期志向の方もいれば、短期で素早く出入りして利益を狙う方もいます。
理念が違えば、当然ながら運用手法も変わってきます。
長期投資家は、安定したリターンを長期的に確保することを重視し、企業のファンダメンタルズや成長力に目を向けます。日本ではバフェット氏の影響を受け、価値投資を志向する投資家も少なくありません。
一方、短期投資家は市場の値動きが生む機会を追い、より柔軟な運用を好みます。為替市場で典型的に見られるように、素早い出入りで値幅を取るスタイルがその代表例です。
市場の選択も理念によって異なります。株式投資家は企業の将来性や配当リターンを重んじ、為替投資家は値動きの大きさや売買のテンポを重視します。こうした「速さ」への志向の違いが、市場の見方や具体的な手法の違いを生み出します。
投資理念の理解が人それぞれ異なるからこそ、市場には多様なタイプの投資家が存在するのです。
第一のタイプは「自分がよく知っている企業の株しか買わない」投資家です。
たとえば、トヨタにお勤めの方とお話しした際、保有銘柄のほとんどが〔7203〕トヨタ自動車でした。私が「米国の関税の影響で自動車セクターの業績が圧迫され、株価に重しとなり得ますよ」とお伝えしても、なお保有を続けるのです。
彼らのロジックは単純で、「トヨタについては十分理解しているが、他社には詳しくない。だからトヨタを持ち続ける」というものです。これは決して珍しい話ではありません。マクロ環境を精緻に分析しているわけではなく、「馴染み」に基づく投資といえます。長期的にはトヨタが上がると信じている、あるいは短期的な下落の可能性を理解していても、他社について知識が乏しく自信を持てないため、結果的に「他に選択肢がない」と考えてしまうのです。
第二のタイプの投資家は、特定の業界の将来性に強い確信を持っている人たちです。たとえば半導体業界です。彼らは「テクノロジーこそが世界発展の中核だ」と考え、株を買う際には常に半導体関連企業に絞る傾向があります。上半期にテクノロジー株が全体として下落していても、「世界の重点はテクノロジーにあるのだから、将来は必ずまた上がる」「いまは安値で仕込む好機だ」と捉えます。
ただし一方で、保有期間の長短や資金の回転効率にはあまり注意を払わず、「なぜ上半期にテクノロジー株が下落したのか」「いつ上昇に転じるのか」といった分析を十分に行わないことも少なくありません。
第三のタイプは、企業の「業績」だけに注目する投資家です。
たとえば、売上や利益が好調という理由だけで、長期にわたり横ばいの銘柄を買うケースがあります。「業績が良ければ、いずれ株価は上がるはずだ」と考えるのです。
しかし、現実はそれほど単純ではありません。考えてみてください。日本の株式市場には約4,000銘柄があります。業績の優れた企業は少なくありません。それでも「業績が良い=株価が必ず上がる」のであれば、長期投資家は誰もが利益を得ているはずですよね。明らかに、そうではありません。
私が投資家の方々に常に強調しているのは、株価の上下を左右する中核は“資金の流れ”だという点です。業績は資金流入を判断するための“参考指標”にすぎず、“決定要因”ではないのです。
第四のタイプの投資家は、配当を目的に長期保有する人たちです。株価の上げ下げにはあまり関心を持たず、企業が年間でどれだけ配当するかだけに注目します。
ただし、配当の本質は「企業が利益の一部を持株比率に応じて株主へ分配すること」です。聞こえは良いのですが、配当額が多いからといって必ずしも優れた企業とは限りません。収益力が十分でないのに無理に配当を続ける会社もあり、その背景には資金調達や大株主の換金といった思惑が働くこともあります。
さらに、配当を受け取ったとしても、同時に配当落ちで株価が調整されるため、資産合計は実質的に変わりません。
私の投資理念においては、配当“だけ”を基準に銘柄を選ぶことの優先度は最も低いと位置づけています。なぜなら、投資の核心はあくまでトレンドと資金の流れを読むことであり、配当額の多寡だけでは判断できないからです。
私がこうして整理してお伝えしているのは、いずれかの投資家タイプを批判するためではありません。
馴染みの銘柄を買うことも、業界の将来性だけを見ることも、業績や配当を重視することも、それぞれに道理があり、一定の収益をもたらす場合もあります。
しかし問題は、多くの場面で拠り所となるデータがあまりに単一であることです。結果として、帳簿上は利益が出ていても、時間軸を延ばして年率換算のリターンを計算してみると、本当に自分の理想とする利益目標に到達しているのか――多くの場合、そうはなっていません。
ですので皆さんにお伝えしたいのは、長期でも短期でも、堅実志向でもスピード重視でも、正しい投資理念を持つことが不可欠だという点です。
では、その正しい理念はどのように築けばよいのか。どの市場を選ぶべきか、リスクをどうコントロールするのか、妥当な投資ポートフォリオとは何か――これらを順を追ってお話ししていきます。
また、解説の中で分からない点や腑に落ちない点があれば、その場で遠慮なく私またはアシスタントにフィードバックしてください。皆さんが一人残らずしっかり理解し、身につけてこそ、私の講義はより大きな意味を持つものになります。
また、学習の過程でモチベーションを維持していただくために、特別企画「毎日チェックインでポイント獲得/ポイントで抽選に参加」を実施します。毎日コツコツとチェックインして学習を続ければ、ポイントが積み上がり、良い学習習慣も身につきます。ご用意している賞品も豪華で、特賞はトヨタ・センチュリーSUV。そのほか、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産もラインナップしました。投資の知識・スキルを身につけながら、ちょっとしたサプライズも楽しんでいただければと思います。
この企画にご興味がある方、あるいは学習を通じてより深い交流や指導を希望される方は、ぜひ私のLINEアカウントを直接追加してください。今後はグループや講座を通じて、皆さんの投資力を一歩ずつ高め、複雑な市場環境でも着実に利益を積み重ねられるようご案内していきます。
本日はここまでとします。明日は秋分の日ですね。皆さまが充実した温かい休日を過ごせますよう、心よりお祈りしています。どうぞ心身をゆっくり整えてください。コンディションが整ってこそ、これからの学びと投資のチャンスをより良い形で迎えられるはずです。