皆さま、こんばんは。水野修矢です。
本日の日経平均は50,524.31円で寄り付き、前営業日比で359.37円安のスタートとなりました。
その後は売り優勢の展開。
寄り付き直後の売りは、主に米国ハイテク株の下落と円高進行の影響で、昨夜お伝えした円高見通しが意識されました。
午後はドル/円が持ち直して下支えとなり、日経平均は50,276.37円まで回復しましたが、前営業日比では607.31円安、下落率は1.19%でした。

本日のテクニカル、下ヒゲ陰線で引けました。
ですが、今回の下ヒゲ陰線は直ちに底入れシグナルを示すものではありません。
むしろ、下落継続のサインとなる可能性があります。
主な理由は、その出現位置にあります。
これまでお伝えしてきたように、ボトム付近で出る下ヒゲ陰線は一般に底入れサインと見なされ、とくに下ヒゲが長い陰線や陽線であれば有効性は一段と高まります。
では今回の出現位置は安値圏でしょうか?
それとも高値圏でしょうか?

ご覧のとおり、今回の出現位置は今年4月以降のレンジで見ても高値圏にあります。
高値圏と安値圏の判定方法は、ある期間の最高値と最安値を求め、その合計を2で割って中間値を算出します。
中間値から最高値までのゾーンが高値圏、中間値から最安値までのゾーンが安値圏です。
図では高値と安値のみを示しているため、中間値も容易に把握できます。
したがって、ここで現れた下ヒゲ陰線は明らかに高値圏でのシグナルであり、売りサインと解釈できます。
今週の値動きを見ると、火曜日には陰の包み足、木曜日には上ヒゲのある十字線が出現しており、いずれも下落を示唆するサインです。
ケイセンの形状だけでなく出来高などのデータも参照すべきで、本日の出来高は直近2営業日と比べて明確に減少しました。
出来高の低下は資金の流入・流出の双方が細っていることを意味します。
下ヒゲの形成原理(いったん下落してから戻す動き)を踏まえると、戻り局面での新規資金流入は多くありません。
それでも価格が持ち直したのは、寄り付きの投げ売りが消化され、午後は大きな売りが少なかったため、少量の買いでも上がりやすかったからだと考えられます。
テクニカルのシグナルだけでなく、市場心理もあわせて総合判断する必要があります。
昨夜は米国のハイテク株が大幅安となり、同セクターの高バリュエーションに対する投資家の警戒が一段と強まりました。
AI半導体の主力であるエヌビディアは4日続落し、米国の「マグニフィセント・セブン」全体の評価も歴史的高水準にあります。
本日の値動きでも、寄り付きの売り圧力は米株安の影響に加え、円高進行への不安心理を反映したものです。
午後の持ち直しは、一方で下落後の押し目買い資金の流入、他方で円安方向への振れが日経平均の小幅反発を後押しした結果といえます。
総合的にみると、本日の下ヒゲ陰線は市場に実質的なサポートを与えるものではなく、底入れの反転シグナルとも言えません。
したがって、このようなローソク足の形状を売買判断の拠り所にする必要はありません。
日経平均の方向性を決めるカギはチャート上ではなく、米ハイテク株の動向と円高がこの先も続くかどうかにあります。
円高が続けば海外資金の流出が進み、日経平均には下押し圧力がかかるでしょう。
政策面の大きな材料がない局面では投資家はテクニカルに基づいて売買しがちですが、ひとたび政策関連のニュースが出れば市場心理が主導し、テクニカルは機能しにくくなります。
日経平均についての分析は以上です。
最近、先行して赤木さんが共有した数銘柄の扱いについてご質問を頂いていますので、次に確認していきましょう。

4502 武田薬品工業は、日本の製薬大手として、ブランド力・研究開発パイプライン・グローバル展開といった強みを備えています。
武田は大型のグローバル製薬企業の一角であり、多くの中小型バイオ/製薬企業に比べ、研究開発力、世界市場でのカバレッジ、ブランド面で優位性があります。
直近の株価下落の主因は、同社の売上高が伸び悩んだことに加え、トランプ米大統領が10月1日から輸入のブランド薬・特許医薬品に100%の関税を課すと発表した影響で、株価が持続的な調整局面に入ったためです。
ただし、同社の成長性自体に懸念は見られません。
先月、米バイオテクノロジー企業ナブラ・バイオ(Nabla Bio)は、武田薬品工業と2本目となる重要な研究提携契約を締結し、創薬加速における人工知能の活用をさらに深める方針を示しました。
これは製薬業界全体でAIを創薬プロセスに取り入れる動きが強まっていることを象徴するものです。
ナブラは自社のAIプラットフォームであるJAMを活用し、武田の初期パイプライン向けにタンパク質ベースの治療薬設計を行う計画で、難治性疾患を中心に、マルチスペシフィック薬やその他のカスタム生物製剤に焦点を当てます。
テクニカル面では、足元の株価は揺れ動きを伴いながらの下落基調を示しており、現在は第一サポートライン近辺まで接近しています。
ボトム圏では出来高増加の兆しが見られ、資金流入が始まっていることを示唆します。
第二サポートは4000円に位置します。
短期的には下値余地は限定的とみられ、サポート付近での下げ止まりからの反発が期待されます。
戦略としては、適度な買い増しで平均取得単価を引き下げつつ、この水準では引き続きホールドする方針が妥当と考えます。

4565ネクセラファーマ は創薬分野を主力とし、研究開発→臨床→商業化まで一気通貫の体制を有しています。
とりわけ GPCR 標的の創薬で業界をリードしており、30本以上の開発プログラムを抱えるなど、成長性は非常に高い企業です。
直近の株価下落の主因は、売上成長の一時的な鈍化に加え、R&D 投資の大幅な増加に伴う短期的な赤字計上です。
ただし、これはファンダメンタルズの悪化を意味しません。
実際には売上は基調として伸びが続き、中核事業も安定しているため、中長期の企業価値は良好と判断できます。
今回の調整はセンチメント要因の色彩が濃い局面といえます。
テクニカル面では、現在の株価は直近10年レンジの下側帯に位置しています。
足もとでの下落は出来高を伴っており、パニック的な投げ売りが概ね一巡したことを示唆します。
短期的には、もみ合いながらの底固め局面入りが期待されます。
いまはサポートライン近辺での推移であるため、この水準では適度な買い増しを検討できます。

9831 ヤマダホールディングス
同社は規模が大きく、日本・中国・東南アジアに小売店舗を展開しており、ブランド認知度・流動性ともに良好です。
高市首相の積極的な財政政策の恩恵に加え、日銀の利上げ観測が高まる局面では先行きの円高が想定され、内需主導の小売セクターは相対的に追い風を受けやすいと見ています。
株価はここ数年のボトム圏に位置し、直近は相場全体の影響で一時的に反落しましたが、出来高の推移から短期リスクは概ね織り込み済みで、もみ合いながらの底固め局面に入ったと判断します。
現値はサポートラインの上方にあり、サポート近辺では段階的な買い増しが有効です。
基本スタンスは継続保有で問題ありません。
足元、日経平均は下落基調が続いていますが、当方の保有銘柄のうちディフェンシブ性・ヘッジ特性を備えたものは相対的に堅調で、逆行高の動きが見られます。
2726は本日+6.09%。直近の買い増しにより平均取得単価は約2035円、現値は2143円で、ポジション全体は含み益の状態です。
6323は本日、米ハイテク株安の影響で調整しましたが、下値サポートは強く、資金流入も明確です。
総じて、保有銘柄の多くは相対的なボトム圏に位置し、下方余地は限定的でリスクは小さいと見ています。
相場が調整局面に入る一方で、資金の一部はリスク回避セクターへ流入しており、これらの銘柄はヘッジ性のある守りの資産に該当します。
過度な心配は不要です。
保有銘柄に関する分析は以上です。
ここからはローソク足の組み合わせの講義に入ります。
これまでに単一のローソク足パターンと、三兵のパターンを学びました。
今日は新しいテーマとして、ローソク足の組み合わせ「陰の包み足」と「陽の包み足」を取り上げます。
では陰の包み足とは何でしょうか?

陰の包み足は、2本のローソク足で構成されます。
一般に上昇トレンドの局面で出現し、2本目の陰線の実体が1本目の陽線の実体を完全に包み込む(被せる)形です。
つまり当日の下落を示す陰線が直前の陽線を全て包み込んだ状態を指します。
1本目は陰線でも陽線でも構いませんが、2本目は必ず陰線で、売り方優勢への転換を示唆します。
多くは高値圏での反転初期に現れやすく、陰の包み足は下落シグナルとして解釈されます。
ではケースを見ていきましょう。

例えば3076のケースです。
上昇過程で、図の最初のマークに陰の包み足が出現し、その後に下落が続きました。
図の二つ目のマークでは、連騰後の高値圏のもみ合いの中で再び陰の包み足が出現。
翌日は小陽線で引けましたが、三日目に大陰線となり、その後も下落局面に入りました。
図の三つ目のマークでも、株価が小幅に上昇した後に陰の包み足が現れ、その後はやはり下落基調となりました。
日経平均でも火曜日に陰の包み足が出現し、当時これを明確な弱気シグナルとお伝えしましたが、結果として翌日に大幅安となりました。
理屈はシンプルで、陰線の下げ幅が直前の陽線の上げ幅を上回るということは、売り方が優勢になったことを意味します。
高値圏でこのパターンが出れば、大口資金の利益確定が始まったサインです。
高値でのまとまった利確が進めば、投げ売りのセンチメントが株価を押し下げます。
株価の上昇・下落は資金フローに規定されますから、資金が流出している局面で上値追いの可能性は小さくなります。
さらに二日分の値動きを一日の値動きとして重ねて考えると、初日の陽線(上昇)と二日目の陰線(下落)の組み合わせは、時間軸こそ異なるものの、上ヒゲ陰線と同じ発想で説明できます。
陰の包み足を理解した上で、陽の包み足はより分かりやすいと思います。
陰線の後に陽線が出現し、その陽線の実体が前日の陰線の実体を上回って包み込む形です。
陽の包み足は一般に下降トレンドの局面で出現しやすく、2本目の陽線の実体が1本目の陰線の実体を飲み込むことで、買い方優勢への転換を示唆します。
同様に2日分の値動きを1日の値動きとして重ね合わせて考えると、実質的には下ヒゲ陽線と同じ発想になります。
ではケースを見ていきましょう。

以前に取り扱った6963を例にします。
前段の連続下落のあと、図1の箇所で陽の包み足が出現し、買い方優勢への転換を示しました。
続いていったん反落しましたが、その陽線の実体を割り込まず、強いサインとなりました。
その後、株価は上昇に転じ、図2の箇所でも再び陽の包み足が出現。
小幅な押しを挟んだのち、上昇局面が続きました。

昨夜のビットコイン15分足の一連の値動きです。
図1の箇所では、連続下落の後に陽の包み足が出現し、買い方優勢への転換を示唆しました。
その後、価格は上昇局面に入りました。
図2の箇所では、連騰後に高値圏のもみ合いとなり、陽の包み足が出現しましたが、その3本目のローソク足で今度は陰の包み足が形成されました。
したがって、実際の売買ではシグナルの真偽を確認するために「3本目のローソク足」による検証が必要となります。
以降、相場は下落に転じました。
図3の箇所でも再度「陰の包み足」が形成され、続いてもう一段の下落。
図4の箇所でも同様に「陰の包み足」が現れ、下落波動が続きました。
仮に図2・図3・図4の局面でいずれもショートを実行していれば、短期のショートトレードを3回重ねる形となり、極めて良好な収益機会となったはずです。
今回の値動きからも明らかなように、ローソク足パターンの認識と運用を身につけ、実戦で柔軟に適用すれば、短期売買でも高い勝率と安定した収益を目指すことができます。
皆さんも株式市場で同様のパターンを積極的に探し、照合と検証を重ねてみてください。
学習効果の定着だけでなく、市場構造の理解も一段と深まります。
毎日少しずつ前進し、時間をおいて振り返れば、自身の成長が想像以上であることに気づくはずです。
投資の核心は「蓄積」と「実践」にあります。
知識と経験が堆積していくほど、投資はよりシンプルに感じられるようになります。
直近の米雇用指標の悪化が続くなか、12月のFRB追加利下げ観測は一段と強まっています。
同時に、日銀の利上げ観測も徐々に強まり、日本株は下落サイクルに入りやすい局面と言えます。
こうした環境下では、高値圏にある個別株はポジション縮小(段階的な利益確定)を基本方針とし、収益を着実にロックすることを推奨します。
そのうえで、分散的な資産配分(アセットアロケーション)により株安リスクをヘッジします。
具体的には、為替や暗号資産など、ディフェンシブ性や逆相関が見込めるアセットを適切に組み入れる方法が有効です。
次のステップとして、まずは暗号資産の短期トレードから着手します。
短期運用は売買リズムに早く慣れ実戦経験を蓄積できる一方、暗号資産市場はボラティリティが高く、相応に大きな収益 機会も期待できます。
ポジションサイズの管理を徹底し、売買ルール(エントリー/利確/損切)を厳守できれば、リターンと学習効果は早期に可視化されるはずです。
その後、取引ロジックとリズムに十分慣れた段階で、為替市場へ段階的に拡張し、ポートフォリオの頑健性を高めつつ、資金配分のバランスを最適化していきます。
このところ、多くのメンバーから「Zentara取引所はいつ日本市場に参入しますか」とのご質問をいただいています。
どうぞご安心ください。
近く取締役会を開催し、日本市場での先行ローンチをするかどうかを重点的に協議します。
方針が決まり次第、グループ内ですべてのメンバーに最優先で正式告知を行います。
今夜の講義はここまでです。
週末は、今週学んだローソク足の組み合わせパターンのうち、とくに「陽の包み足」に合致する銘柄を探してみてください。
条件に合うと判断した銘柄を選び、アシスタントに送ってください。
私のほうで再度チェックします。
今夜の懸賞クイズ
1 陰の包み足の意味は何ですか?
2 日経平均下落の主な要因を二つ挙げてください。