皆さん、こんばんは。
水野修矢です。
今日の日経平均は、前営業日に比べて304.19円高の51,629.80円で寄り付きました。
寄り付きからおよそ50分間は買い優勢となりましたが、その後は円高による売り圧力が強まり、一時的に反落しました。
しかし、午後に入ると、円安方向へ振れたことから再び上昇に転じ、最終的には1,085.73円高(+2.12%)の52,411.34円で取引を終えました。
一見非常に強気なパフォーマンスを見せているように見えますが、実際には多くの銘柄が高値を更新しておらず、中には下落しているものも少なくありません。
ここ最近は、一部のハイテク大型株が日経平均を押し上げているだけで、皆さんもその傾向を感じ取っているのではないでしょうか。

日足で見ると、価格が21日移動平均線から大きく乖離しており、反落する傾向が非常に強くなっています。
株式であろうと株価指数であろうと、価格と21日移動平均線の乖離が長期間続くことは稀で、通常25営業日を超えることは少ないのですが、現時点で既に20営業日に達しているため、移動平均線までの反落が間近に迫っていると判断されます。
また、テクニカル分析から見ても、依然として下落余地があると考えられます。
それと同時に、パウエル議長が「利下げの継続はまだ確定していない」と述べるなど、ややタカ派的な発言をしたことでドルが再び上昇し、円安の進行を促しました。
昨日の講義でお話ししたように、円高局面では外資が段階的に利確を進めますが、最近のドル円相場は安値である149.37円付近から154.44円まで上昇しており、円の下落率は約3.39%に達しています。
円安が進行すると、外資による利確のスピードが鈍化するため、今日の日経平均は寄り付きで回復を見せました。
今日午前に発表された東京都区部の10月コア消費者物価指数(CPI)が前年比+2.8%と、日銀のインフレ目標である2%を連続して上回ったことから、短期内に利上げが行われるとの予想が強まり、円相場の一時的な上昇に繋がりました。
その後、日経平均は小幅な下落に転じましたが、テクノロジー株による牽引と午後の円安進行を受けて再び上昇しました。

続いて、業種別のパフォーマンスを見ていきましょう。
今日は、電力・ガス、食品、非鉄金属、電気機器などのセクターが上昇率ラインキング上位に並びました。
昨日もお話ししたように、電力やガスは公共事業分野に属するものであり、日常生活に欠かせないインフラです。
最近では、原油価格の反落が続いており、それに伴ってガスやガソリンなどのエネルギーコストも低下しています。
その結果、関連する業種の収益改善への期待が高まり、株価の上昇に繋がりました。
それと同様に、食品業界も生活必需品にあたるもので、景気動向に関わらず需要が大きく変動しにくい特徴を持っています。
したがって、今日の上昇率上位となった2つのセクターからは、市場が投資先を防御性の高い業種にシフトしていることが読み取れます。
その一方で、非鉄金属、電気機器、小売、空運などといったセクターは、主に円安と国内消費の回復期待を背景に上昇しました。
円安が進むことで輸出競争力が高まるため、内需やサービス業の回復が刺激されています。
今日の相場は、全体として堅調な動きを見せましたが、資金の流れを詳しく見ると、主力資金が防御性を持つセクターへと移動していることがわかります。
現在の株式市場は、一見すると強気相場のように見えますが、その裏では投資家の慎重さやリスク回避の姿勢が窺えます。
資金が安定性・防御性を持つ業種へと向かっていることは、現在の市場が先行きに対して不確実性を感じていることを反映しています。
投資家のリスク回避志向が強まる局面では、一部の資金が株式市場から流出しますが、全ての投資家が市場を離れるという訳ではなく、多くの投資家が投資先を防御的でリスクに強い業種へとシフトしていきます。
つまり、日経平均が本格的な調整局面に突入した際には、食品、電力・ガス、医薬品などといった防御性を持つセクターがリスク回避需要の高まりによって注目を集めやすくなるということです。
マクロ経済政策の観点から見ると、現在、FRBの利下げサイクルはまだ終わっていません。
それと同時に、インフレの加速により、日銀が年末に利上げを行うとの観測が強まっています。
今日発表された東京都区部の10月コア消費者物価指数(CPI)は再び市場予想を上回り、インフレ率上昇の流れを一段と強めました。
もしFRBが利下げを継続すれば、ドルは市場で売られやすくなり、結果的に円高を促すことになります。
そして、日銀が年末に利上げを実施した場合にも、同様に円高圧力が強まります。
したがって、今後も円高圧力は続くと考えられます。
これは、日経平均にとって確実な悪材料となります。
現時点では、利上げが一時的に見送られていますが、その可能性は依然として存在しています。
円相場が徐々に強含むにつれ、海外投資家の売りが加速する可能性が高く、日経平均の今後の方向性はすでに明確であると言えます。
当初は10月末頃から下落局面に入ると見ていましたが、現在のペースから見ると、やや後ろ倒しになる可能性があり、遅くとも12月前後には下落サイクルが本格化すると考えています。
だからこそ、繰り返しお伝えしているように、前もってポジションの管理とリスクヘッジを行うことが大切です。
私たちが現在保有している銘柄は、このような市場構造を踏まえた上で選定されているため、相場が全体的に下落したとしても、防御性が高く、業績に裏付けられた優良銘柄は、引き続き資金の「避難先」として注目されると考えられます。

では、2726を例に挙げて見ていきましょう。
この銘柄は小売業に属しており、高市首相が掲げる金融緩和政策による恩恵を受けているセクターの一つです。
それと同時に、最近では業界全体への資金流入が顕著になっています。
上のチャートをご覧ください。
ここ数日間、私はサポートライン付近で複数回に分けて購入することをおすすめしてきましたが、今日の値動きを見ると、この銘柄は最高で3.72%上昇し、大引けでも2.48%の上昇率を維持していることがわかります。
これは、私が以前からお伝えしている「ファンダメンタルズに問題がなければ、価格がサポートライン付近まで反落した時が買い場となる」という考え方を裏付けています。
現在、この銘柄はダブルボトムを形成しつつあり、テクニカル分析という観点からも下値の安定が確認されます。
昨日・一昨日に私の戦略に従って買い増しを行った方は、来週には利益が出ると予想されるので、あとは焦らず、気長に保有するだけで結構です。

次に、6323について見てみましょう。
この銘柄はテクノロジー株に属するもので、ファンダメンタルズ・成長性ともに問題のない優良企業です。
この銘柄についても、数日前にサポートライン付近での買い増しを推奨していましたが、ご覧の通り、今日の値動きは予想通りの展開となり、明確な反発が見られました。
テクニカル分析から見ると、この銘柄はすでにダブルボトムを形成しており、底入れのサインが確認できます。
これも、テクニカル分析が実際の取引において非常に有効であることを示しています。
皆さんも講義内容をもとにトレンドを判断し、サポートとレジスタンスを見極めていけば、相場の流れを掴み、根拠のある購入や戦略的な保有を実現できるようになります。
これさえ身につければ、価格の調整はむしろ私たちにとって新たな買いのチャンスとな
ります。

続いて、外国為替市場について見てみましょう。
日足チャートと週足チャートから見ると、ドル円相場は既にレジスタンスラインに到達しており、下落圧力に直面していることがわかります。
FRBが利下げを行う目的は、経済成長を促すことにありますが、高金利を長期間維持すると、かえって経済への負担が増してしまいます。
特に、現在のように雇用市場が軟調な状況では、FRBとしても利下げを通じて消費や投資を刺激し、景気の減速を防ぐ必要があります。
為替の論理から言えば、FRBの利下げはドル安が進むことを意味しており、ドル安が進めば自然と円高圧力も強まります。
これは、円にとっては好材料ですが、日本の株式市場にとってはマイナス要因となります。
なぜなら、円高が進行すると海外投資家が日本の株式市場における利益を確定させ、資金を引き揚げる動きが強まるからです。
その結果、株式市場では資金流出が起こり、株価指数の上昇が抑制されます。
したがって、ドル円の今後のトレンドは下落に傾く可能性が高いと予想されます。
取引戦略としては、一時的な上昇局面もしくは高値圏でのショートを中心に取引を行うと良いでしょう。
暗号通貨市場に目を向けると、ビットコイン、イーサリアム、リップルは現在、複数の好材料が重なり合った「共振相場」を迎えています。
まず、マクロ分析から見ると、FRBの利下げサイクル入りはドル安基調の長期化を意味しており、ドル建てで取引される暗号通貨にとっては直接的な追い風となります。
さらに、世界で200を超える暗号通貨ETFが次々と上場しており、市場の機関化プロセスが加速しています。
こうした資金流入は、市場の厚みと流動性を高めるだけでなく、投資家心理の安定にも寄与し、価格の持続的な上昇を支える土台となっています。
それに加え、今年3月6日に米国のトランプ大統領が署名した大統領令により、「戦略的ビットコイン準備金」および「デジタル資産備蓄」の確立が正式に発表され、ビットコインの価格は7.5万ドルから12.6万ドルまで一気に上昇しました。
この政策は、国家レベルでビットコインが正式に受け入れられたことを意味しており、ビットコインが「民間資産」から「主権資産」へと進化する段階に入ったことを示しています。
総合的に見ると「FRBの利下げ+現物ETFを通じた機関投資家の本格参入+戦略的ビットコイン準備金」という3つの好材料が重なることで、ビットコインは来年末までに20万ドルに達する可能性が十分にあると考えられます。
投資家にとって、これは単なる相場の一局面ではなく、時代的なチャンスそのものです。
したがって、暗号通貨投資においては、押し目買いを中心に取引を行い、十分な資金余力がある方は、安値圏で買いポジションを構築し、長期取引を行うと良いでしょう。

上のチャートをご覧ください。
日足チャートからわかるように、最近のビットコインは12.61万ドルに達した後に反落し、現在は再びサポートライン付近まで値を下げています。
この値動きは、私たちに再び買いを仕掛けるチャンスを与えてくれました。
数日前にも、サポートライン付近でのロングを推奨しましたが、その後、ビットコインの価格は10.66万ドルから11.64万ドルまで上昇しました。
このアドバイスに従って現物取引を行った場合には、およそ9,800ドルの含み益が出ており、先物取引を行った場合には、収益率が約910%に達しています。
すでにビットコインを保有されている方は、そのままポジションを維持し、相場の上昇を待つだけで結構です。
先ほどお伝えした安値でのロングは、主に先物取引向けの戦略としてご参考ください。
それでは、今日の株式市場、外国為替市場、そして暗号通貨市場に対する分析は以上となります。
では、今からこれまでの講義でまだ取り上げていなかったローソク足の基本形について解説していきたいと思います。
これまでの講義では、上ヒゲ陽線・上ヒゲ陰線・下ヒゲ陽線・下ヒゲ陰線・大陽線・大陰線などの形について説明してきましたが、それ以外にも相場の方向性を示す重要なローソク足がいくつかあります。
その中でも特に注目すべきなのが、「十字線」です。
十字線とは、上ヒゲと下ヒゲしかない、すなわち実体がほぼないローソク足のことを指しており、始値と終値が同じであることを示しています。

一般的によく見られるのは、この4種類の形です。
上ヒゲが長ければ長いほど「売り圧力が強い」ことを示し、下ヒゲが長ければ長いほど「買いの勢いが強い」ことを意味します。
通常、十字線の出現は、多くの場合において価格の反転サインとなります。
つまり、底値圏で十字線が現れた場合には上昇に転じる可能性が高く、高値圏で十字線が現れた場合には下落に転じる可能性が高いということです。
その中でも、特に注目すべきなのは、上ヒゲと下ヒゲの長さです。
高値圏で「上ヒゲの長い十字線」が現れた場合には売りのシグナル。
反対に、安値圏で「下ヒゲの長い十字線」が現れた場合には買いのシグナルとなります。
また、「一字線」という形もありますが、これは非常に稀で、主にストップ高やストップ安のような極端な相場で現れます。
それでは、実際のケースをいくつか見ていきましょう。

上のチャートをご覧いただくと分かるように、1つ目の矢印で表記された箇所では、価格が連続して上昇した後に十字線が現れ、その直後に下落へと転じています。
一方、2つ目の矢印ではT字型の形状(トンボ)が現れていますが、これは下値に強いサポートが存在することを示しており、その直後に価格は反発して上昇へと転じています。
そして3つ目の矢印では、高値圏で逆T字型の形状(トウバ)が現れており、上ヒゲが長いことから、上値の抵抗が強いことが窺えます。
その後、価格は反落に転じました。
ここで特に強調しておきたいのは、十字線そのものが上昇や下落を示す訳ではないということです。
十字線は、買い手と売り手の力が一時的に拮抗している状態を表しています。
つまり、相場が今後の方向性を決める「分岐点」にあるということです。
簡単に言ってしまえば、十字線はトレンドの転換やレンジ相場入りの前兆となることが多いのです。
何より重要なのは、その現れる位置です。
上昇後の高値圏で十字線が現れた場合には、上昇の勢いが弱まり、相場が下落に転じる可能性があることを意味します。
それに対して、下落局面の終盤やサポートライン付近で現れた場合には、売り圧力が和らいだことを示し、反発の兆しとなることが多いです。
このように、ローソク足の位置関係とその後に続く特定の形状を合わせて判断することで、より正確な判断を下すことができます。

こちらは、昨夜のビットコインの値動きを表した15分足チャートの一部です。
チャートをご覧いただくと分かるように、1つ目の矢印で表記された箇所では、価格が連続して上昇した後に売りシグナルである大陰線が現れています。
2つ目の矢印では十字線が現れ、その直後に価格が下落しています。
そして、3つ目の矢印では、トウバが現れ、そこから価格は継続的に下落しました。
通常、トンボが底値圏で現れた場合には、底打ちシグナルとみなされます。
それに対して、トウバが高値圏で現れた場合には、天井をつけた合図とされます。
ただし、実際の取引では、ローソク足の形状だけでなく、移動平均線や価格の位置もあわせて確認する必要があります。
特に、外国為替市場や暗号通貨市場では、経済指標による影響さえ受けていなければ、テクニカル分析の有効性は非常に高いものであると言えます。
ですので、皆さんもぜひ連休中に過去のチャートを振り返ってみてください。
例えば:
下落トレンドの中で、価格が21日移動平均線から大きく乖離した後、トンボが現れた場面では、価格が上昇に転じていないか?
上昇トレンドの中で、価格が21日移動平均線から大きく乖離した後、トウバが現れた場面では、価格が下落に転じていないか?
というように検証することで、今日の講義内容をより深く理解することができます。
市場でよく見られるローソク足の基本形に関する解説は一通り終了したので、来週からは新しい内容——「ローソク足の組み合わせ」に入っていきたいと思います。
単独のローソク足ももちろん有効ですが、複数のローソク足を組み合わせて分析した方がトレンドの転換をより的確に判断できるようになります。
この三連休の間に時間がある方は、ぜひこれまでに学んだローソク足の内容を復習してみてください。
もし分からないところがあれば、いつでも私のアシスタントにご相談ください。
真剣に勉強さえすれば、必ず結果がついてきます。
無料のオンライン講座だからと言って、学ぶ価値がない訳ではありません。
学ぶ価値を左右するのは、有料か無料かではなく、皆さん自身の学ぶ姿勢です。
現代の情報社会では、いくらでも知りたい情報を手に入れることができますが、体系的な学習と実践がなければ、どんなに多くの情報を得たとしても成果には繋がりません。
私たちのグループで共有されている投資のロジックやテクニカル分析の方法が本当に役立つかどうかは、あなた自身が本気で学び、実践するかどうかにかかっています。
投資というものは「見るだけ」では決して身につきません。
いかなる知識も、必ず実践を通じて検証する必要があります。
毎回の分析や解説は、皆さんが独自で判断できる力を養うために行っています。
市場のセンチメントに流されず、プロ並みのロジックで判断できるようになること——それこそが、私が長年の実戦経験を体系的に伝授している理由です。
まずは知識を身につけること。
それがあってこそ、安定した投資が実現できます。
そして、正しい方法を持つことで、利益を得る確信が生まれます。
来週の月曜日は文化の日ですが、この日は芸術・学問・自由精神を讃える日でもあり、私たちにとっても「学び」と「成長」の意味を振り返る良い機会となります。
投資も文化の蓄積と同様に、時間と継続が必要です。
学び続け、磨き続けてこそ、人生にも投資にも「知恵」と「パワー」が宿ってきます。
皆さんが愉快な連休を過ごせることを願っております。
今夜のクイズ:
①ローソク足形態のうち、十字線が示す意味とは何でしょうか?
②アメリカのトランプ大統領が戦略的ビットコイン準備金を設立する大統領令に署名したのは、いつでしょうか?